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クロスフィットは「危ない」「きつい」って本当?|医師が事故率と正しい始め方を解説

  • 執筆者の写真: CrossFit Aoyama
    CrossFit Aoyama
  • 5月21日
  • 読了時間: 7分

「クロスフィットって危ないんじゃないですか?」

「きつそうで自分には無理そう」



CrossFit Aoyamaの体験予約や、Stay Fit Clinicの外来で、本当によく聞く言葉です。



確かにSNSや動画では、重いバーベルを担いだり、空中懸垂で逆上がりをするような派手な映像が流れています。一見、特別な人だけのスポーツに見える。



でも結論から言うと、クロスフィットは「正しく始めれば、他のスポーツと比べて特別に危険ではない」ことが、複数の医学研究で明らかになっています。



この記事では、「危ない」「きつい」というイメージの実態を、医学的エビデンスをもとに整理します。そのうえで、安全に始めるために知っておくべきポイントを、医師の立場から解説します。


クロスフィットは「危ない」「きつい」って本当?|医師が事故率と正しい始め方を解説
クロスフィットは「危ない」「きつい」って本当?|医師が事故率と正しい始め方を解説


「クロスフィットは危ない」のイメージはどこから来るか



クロスフィットは、重量挙げ・体操・有酸素運動を組み合わせた高強度のトレーニングです。



短時間で全身を追い込むスタイルが、SNS映えしやすく、結果として「キツそう」「ケガしそう」というイメージが広まりました。



実際には、自分の体力レベルに合わせて重量・回数・スピードを調整するのが基本です。初心者がいきなり競技選手と同じ動きをするわけではありません。



CrossFit Aoyamaでも、初心者・中級者・上級者・シニア層まで、一人ひとりに合わせて動きをスケーリング(調整)しています。



医学研究で見えるクロスフィットの怪我率



「危ないかどうか」は感覚ではなく、データで見るべきです。



複数のシステマティックレビュー・メタアナリシスによると、クロスフィットの怪我発生率は以下のように報告されています。



怪我発生率:1,000時間あたり 2.1〜5.3件¹



これは、ランニングやサッカー、ウエイトリフティング、パワーリフティングとほぼ同等の数字です²。



実は、市民ランナーの怪我率の方が高いという報告すらあります。



最も多い怪我の部位は、肩(26%)・脊椎(24%)・膝(18%)¹。

そしてその約半数は、オーバーユース(使いすぎ)による慢性的な不調です。



つまり、クロスフィットの「危なさ」は、急性外傷というより、自己流で頑張りすぎることによる蓄積疲労にあります。



怪我のリスクを高める要因



研究では、怪我のリスクを上げる要因が以下のように整理されています¹³。



男性であること(女性より高いリスク)

過去の怪我歴

BMIが高い

コーチの指導なしでトレーニングしている

競技大会への参加



ここで注目すべきは、「コーチの指導なしでトレーニングする」ことが大きなリスクだという点です。



逆に言えば、正しい指導の下でフォームを学び、自分の体力レベルに合わせて取り組めば、リスクは大きく下げられることを示しています。



「きつい」の正体は、調整できる



「きつそうだから自分には無理」という声もよく聞きます。



でも実は、クロスフィットの強度は自分でコントロールできるようにできています。



重量を下げる

 → 例:バーベル20kgではなく、バーのみ(女性用15kg/男性用20kg)から始める



動きを変える

 → 例:通常の懸垂が無理なら、ゴムバンド補助やリングロウで代替



回数を減らす

 → 例:100回のスクワットを30回にスケーリング



時間を短くする

 → 例:20分のWODを10分で終わらせる



このように、「自分の今の体力で、ちょうど良いきつさ」を選びながら進めるのが、クロスフィットの本来の姿です。



スポーツの世界では「Relative Intensity(相対強度)」と呼ばれる概念で、自分にとっての80%でやることが、実は最も効果的に身体を変えることが分かっています。



安全に始めるための5つのポイント



医師として、クロスフィットを始める方に必ずお伝えしているポイントを整理します。



①最初の3か月はフォーム重視・重量は二の次


クロスフィットの動きは、ベンチプレスやマシン運動と違って全身を協調させる種目が多い。最初に正しいフォームを覚えるかどうかで、その後の怪我リスクが大きく変わります。



②自分の体調・睡眠・栄養を整えてから来る


睡眠不足や強い疲労状態でハードな運動をすると、怪我率が上がることが分かっています。



③過去の怪我・既往症は事前に申告する


腰痛・膝痛・肩痛・心疾患・糖尿病などがある方は、入会時にコーチへ伝えることで、安全な動きの選択肢を提示できます。



④痛みを我慢しない


筋肉の疲労感と、関節・腱の痛みは別物です。後者を我慢して続けると、急性外傷や慢性化の原因になります。



⑤週2〜3回が黄金比


毎日続けるよりも、週2〜3回 + 休養日が、怪我リスクを下げつつ効果を最大化する組み合わせです。



CrossFit Aoyamaが安全に取り組んでいる理由



CrossFit Aoyamaは、厚生労働省認定の指定運動療法施設です。これは、医療と運動の連携基準を満たした施設だけが認定される国家制度です。



具体的には以下のような特徴があります。



①日本医師会認定健康スポーツ医による医学的監修


院長の薮野淳也が、産業医・心療内科医・健康スポーツ医として、運動プログラムの安全性を医学的に監修しています。



②健康運動実践指導者・健康運動指導士の常駐


医療と運動の両方の知識を持つ専門資格者が、日々のトレーニングを指導しています。



③Stay Fit Clinicとの一体運営


同じビル内に、心療内科・内科のStay Fit Clinicを併設しています。怪我や体調の相談も、その場で医師に直接相談できる体制です。



④一人ひとりへのスケーリング指導


年齢・体力・既往症に応じて、コーチが適切なスケーリング(強度調整)を提案します。



⑤スポーツアスリート向けでない設計


CrossFit Aoyamaは運動初心者やCrossFit初心者の会員がたくさんいます。目的はそれぞれ異なりますが、大会で活躍したいという人はおらず自分のペースでCrossFitが楽しめる雰囲気です。


こんな方はクロスフィットに向いています



・運動が続かなかった経験がある方

・健康診断で生活習慣病リスクを指摘された方

・40代・50代から本気で身体を変えたい方

・短時間で効率よくトレーニングしたいビジネスパーソン

・コミュニティの中で続けたい方

・産業医・かかりつけ医から運動を勧められている方



こんな方は事前に医師の評価を受けてください



・コントロール不良の高血圧・糖尿病・心疾患のある方

・直近で大きな手術・骨折を経験した方

・整形外科的な強い痛みが現在ある方

・妊娠中・産後3か月以内の方



CrossFit Aoyamaでは、必要に応じてStay Fit Clinicでの医師評価を受けてから入会いただくことができます。



まとめ



クロスフィットの怪我率は、ランニングやウエイトリフティングと同程度。

特別に危険なスポーツではありません。



「きつさ」は自分でコントロールできる。

重量・回数・動き・時間を、自分の体力に合わせてスケーリングするのが基本です。



怪我のリスクは、コーチの指導と正しいフォームで大きく下げられる。



「危ない」「きつい」というイメージで、運動の機会を逃すのはもったいない。



医師が監修し、健康運動指導者が常駐する指定運動療法施設で、安全に、そして長く続けられる運動を始めてみませんか。



体験のご案内



CrossFit Aoyamaでは、初心者向けの体験クラスを実施しています。



・場所:東京都港区南青山(外苑前駅から徒歩5分)

・厚生労働省認定 指定運動療法施設(医療費控除対象)

・医師・健康運動指導者監修

・初回体験予約:CrossFit Aoyama公式サイト



「自分にできるか不安」という方こそ、まずは一度見学にいらしてください。

あなたの体力に合わせたスタートを、一緒に考えます。



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参考文献


1. Faro J, et al. Injury in CrossFit®: A Systematic Review of Epidemiology and Risk Factors. The Physician and Sportsmedicine, 2022; 50(1):3-10. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33322981/


2. Klimek C, et al. Are Injuries More Common with CrossFit Training Than Other Forms of Exercise? Journal of Sport Rehabilitation, 2018. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28253059/


3. Risk Factors for Musculoskeletal Injury in CrossFit: A Systematic Review. Sports Medicine - Open, 2023. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10072928/


4. Musculoskeletal Injuries In CrossFit®: A Systematic Review and Meta-Analysis of Injury Rates and Locations. German Journal of Sports Medicine, 2021.


※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を代替するものではありません。気になる症状や既往症がある方は医療機関にご相談ください。


 
 
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