クロスフィットのWODとは?AMRAP・EMOM・For Timeの違い

更新日:15 時間前
「今日のWODは10分AMRAPです」
初めてクロスフィットのクラスを調べると、知らない略語が次々に出てきます。動きそのものより、ホワイトボードに書かれた英語に戸惑うかもしれません。
WODは、その日に行うワークアウトのこと。AMRAP・EMOM・For Timeは、その進め方を表す言葉です。意味が分かると「何をするか」だけでなく、「いつまで続けるか」「何を記録するか」も見えてきます。
この記事では、体験前に押さえておきたい3つの形式を、シンプルな例で説明します。用語を全部暗記してから参加する必要はありません。

1.WODとは?「今日のワークアウト」を意味する言葉
WODはWorkout of the Dayの略です。クロスフィットでは、その日に取り組むトレーニング内容を指して使われます。
毎回必ず、息が上がる運動を長時間続けるという意味ではありません。種目、負荷、時間、回数などの組み合わせによって、その日の狙いは変わります。
WODと、クラス全体の時間は同じではありません。一般的なクラスには、内容の説明、ウォームアップ、動きの練習なども含まれます。「WODが10分なら、10分だけでクラスが終わる」ということではないのです。
クラスのイメージは、CrossFit Aoyamaの「What is CrossFit?」もご覧ください。
2.まずは3つの違いだけ押さえましょう
AMRAP:時間が決まっている。何周・何回できたかを記録する。
EMOM:毎分の開始時刻が決まっている。その区切りで指定の動きを行う。
For Time:取り組む内容が決まっている。終えるまでの時間を記録する。
同じ種目でも、進め方が違えばペースや休憩の取り方が変わります。以下の数字と種目は、形式を説明するための例です。実際のCrossFit Aoyamaのメニューや、個別の運動処方ではありません。
3.AMRAPとは?決められた時間で、何周・何回できるか
AMRAPはAs Many Rounds/Reps As Possibleの略で、決められた時間内に行ったラウンド数や反復回数を記録する形式です。
例:10分間、2つの動きを繰り返す
「10分AMRAP:スクワット5回、リングロウ5回」という表示なら、2種目を終えて1ラウンド。時間が残っていれば、また最初の種目に戻ります。
10分で4ラウンドを終え、次のスクワットを3回行ったところで終了したなら、一般的には「4ラウンド+3回」と記録します。実際の記録ルールは、その日の説明を確認してください。
AMRAPは「休憩禁止」という意味ではありません。必要な休憩を取りながら、その日の狙いに合うペースを探します。最初の1分で飛ばしすぎて、残りの時間はほとんど動けないなら、負荷やペースを相談する材料になります。
4.EMOMとは?1分ごとの合図でスタートする
EMOMはEvery Minute On the Minuteの略です。毎分の始まりに、指定された動きを開始します。
例:6分間、毎分5回を行う
「6分EMOM:スクワット5回」なら、開始時刻は0分、1分、2分、3分、4分、5分。各回で指定された5回を行います。
単純なこの形式では、5回を20秒で終えたら、次の1分が始まるまでの約40秒は休憩になります。6分になってから新たな7セット目を始める、という意味ではありません。
1分間ずっと回数を増やし続けるのではなく、毎分の指示を守るのが基本です。種目を交互に行う場合や、休憩の分が指定される場合もあります。
次の開始時刻までに終わらない、毎分ほとんど休めないという場合は、その状態が狙いに合っているかをコーチに確認します。遅れた分を自己判断で詰め込むより、回数や動きを調整する方がよいこともあります。
5.For Timeとは?決められた内容を終えるまでの時間
For Timeは、指定された種目や回数を終えるまでにかかった時間を記録する形式です。
例:2つの動きを3ラウンド行う
「3ラウンド For Time:スクワット5回、リングロウ5回」なら、2種目を3周終えた時点で、自分の所要時間を確認します。
同じ2種目でも、AMRAPでは「10分でどこまで進んだか」、For Timeでは「決まった3周を何分で終えたか」を見る、という違いです。
時間を計っていても、動作を崩して急ぐことが目的ではありません。その日の狙いに合う負荷を選び、必要な休憩を取りながら進めます。
Time Cap(タイムキャップ)がある場合
Time Capは、ワークアウトに設けられた制限時間です。例えば「Time Cap 10分」なら、終わっていなくても10分で区切ります。残った回数など、何を記録するかはその日のルールによって異なります。
制限時間に届かなかったことだけで、トレーニングが無意味になるわけではありません。どこまで進んだか、動作は保てたか、負荷が合っていたかを振り返り、次回に生かします。
6.ホワイトボードを見るときは、この順番で確認
初めは略語をすべて覚えるより、次の4点をコーチと確認すると整理しやすくなります。
① 形式と時間:何分間なのか、何ラウンドなのか、制限時間はあるか。
② 種目と数え方:何を何回するのか。左右交互の動きなら、片側で1回なのか、左右で1回なのか。
③ 自分が行う内容:どの重さ・動き・回数で始めるか。途中で難しくなったらどうするか。
④ 今日の狙いと記録:どんなペースを目指すのか。最後に時間・ラウンド・回数のどれを残すか。
重さや動きの選び方は、スケーリングの具体例で詳しく紹介しています。
例えば「この10回は左右合わせてですか?」「今日は何分くらいで終える想定ですか?」と聞いて構いません。曖昧なまま時計が動き始めるより、先に確認しておく方が取り組みやすくなります。
7.記録は、人との勝ち負けだけのためではありません
同じWODでも、使う重さや動きが違えば、数字だけで単純に比較はできません。「前回より速かった」だけでなく、「同じ重さでフォームが安定した」「無理なくペースを保てた」といった変化も振り返れます。
記録するときは、結果と一緒に種目の変更や重量も残しましょう。例えば「4ラウンド+3回、リングロウに変更」と書いておくと、次に同じ形式に取り組むときの相談材料になります。
CrossFit Aoyamaでは、トレーニングとコンディションを記録する「My CFA Record」も紹介しています。数字は自分の練習を振り返るために使っていきましょう。
実際に何を残せばよいか迷う方は、クロスフィットの記録のつけ方をご覧ください。
よくある質問
英語や略語が分からなくても参加できますか?
用語をすべて覚えてからでなくても、クラスの説明を聞きながら理解を深められます。初参加であることを伝え、分からない種目や数え方はスタート前に確認してください。
AMRAP・EMOM・For Timeのどれが初心者向きですか?
形式の名前だけでは決まりません。種目の難しさ、重量、回数、時間設定などによって負担は変わります。「EMOMだから必ず軽い」「For Timeだから上級者向け」と決めつけず、自分に合う内容をコーチと相談します。
途中で休んだり、回数を変えたりしてもよいですか?
必要な休憩は取りましょう。予定した内容が難しくなったらコーチに伝え、動きや量を調整します。痛みや体調不良を我慢して、タイムや回数を優先する必要はありません。
始める前の注意点は、クロスフィットの安全な始め方についての記事でも整理しています。
まとめ:用語が分かると、クラスの見え方が変わる
WODは今日のワークアウト。AMRAPは時間内に進んだ量、EMOMは毎分のスタート、For Timeは決められた内容にかかった時間。この違いを押さえると、説明の意味がつながりやすくなります。
最初に大切なのは、略語を暗記することより「自分は何を、どのペースで行うか」が分かること。疑問をその場で確認しながら、少しずつ慣れていきましょう。
初めてのクラスに向けた準備には、クロスフィットの服装・持ち物ガイドも役立ちます。
青山・外苑前で、クラスの雰囲気を確かめたい方へ
CrossFit Aoyamaへの参加をご検討中の方は、クラスのスケジュールと体験・Drop-inの申し込み案内をご確認ください。受付条件や実際の開講・空き状況は、申し込み時の案内をご確認ください。
お問い合わせの際に、運動経験や気になっていることもお知らせください。「どんなことをするのか、まだよく分からない」という段階でも、まず確認したい点を整理してみましょう。
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参考情報
本記事の例は用語を理解するためのもので、個別の運動処方ではありません。実際の動作・負荷・記録方法は担当コーチと確認してください。治療中の病気やけが、運動制限がある場合は、主治医の指示を確認して共有してください。


